金持ちほど無益なトラブル(不幸)を上手に避けるものだ
(資産(幸福)を蓄積することの意味)
お金のあるなしの判断は収入に比例するのではなく、資産規模に比例する。お金のない人は、言い方を変えると資産を蓄積できない人から始まり、計画通りにお金を使う事が出来ない人、浪費癖のある人とグレードが上がっていく。こういった人は、大抵の場合、どんなに高収入であったとしても、お金の量に併せて自分たちの生活をグレードアップさせてしまうように頭が出来ている。だから、手元にお金は残りにくい。このため、心に余裕が出来にくくトラブルを誘いやすい。
このタイプが他人なら冷静に見ることもできるが、親族にいたら大変である。お金のある時は気前よく心強い人に見えるが、逆回転すると非常に厄介な人に変貌する。
(お金が心の余裕を拡げる)
「金持ち喧嘩せず」という諺がある。そもそも多くの金持ちは、人間関係において、自分の意見を通したり、感情を表に出すことで不要なトラブルを起こすような事を好まない。それがどれだけ自分自身にとって無益な行為であるかを知っているからだ。
社会生活における強い人は、腕っぷしが強いとか声が大きいという人ではなく、どんな局面に対しても冷静に物事を進めていけるタイプに他ならない。つまるところ「辛抱強く。打たれ強い」人を指す。どんな仕打ちをされても、その人の悪口などを一切しないクールさを持ち合わせている人でもある。
お金持ちがこういう人だけとは限らないが、お金持ちは金をたくさん持つことで、社会的な不安や社会生活に横たわっている様々なしがらみ(束縛)は少なく出来る。また、心に余裕を持つことで、社会に横たわる様々な不条理への免疫力も高くなる。それがトラブルなどの不運につながる事柄への退避能力が高くなり、結果として幸運をつかみやすくなる。
(お金はストレスの耐性を強くする)
お金のない人は、社会的な不安や社会生活に横たわっている様々なしがらみに対しての逃げ場が乏しく、不安や抑圧にさらされやすい。このため、常に漠然とした不安に慄いたり、満たされない環境下での生活をおくることになる。その不安や不平不満を覆すように、対人関係において過剰な承認要求を求めたり、自己の世界観を他人に押しつけて説教がましくなったり、些細な事で興奮したり感情的になり他人との関係をギスギスさせてしまう。また、現実を直視できずに妄想や虚言癖を患ったり、他人に対して自分の都合の良いように平気で嘘をつける人になったりする。そのことが不幸への誘いにもなる。
(高齢になると貧乏は容姿さえ貧相にする)
ドラマなどでのイケメン主人公が常に金欠状態であるような、「面白、おかしく」、時にはワイルドな姿は見る人によっては格好いいと映るかもしれないが、年を経るにつれてお金に振り回される生活は、身体を痛めつけ、身なりや容姿を貧相なものに変えていく。これが高齢者になると、若い時のイケメンや美女が生活に振り回された結果信じられないほどに劣化してしまうことはよくある事だ。逆に学生時代は美人でもなかった人が、年齢を綺麗に重ねることで40代や50代になると品のある素敵な雰囲気を漂わしたりする。お金は、最終的には人の身なりにまで影響してくるものだ。
(プラスはプラスを呼び、マイナスはマイナスを呼ぶ)
人生は、幸運と不幸はゼロサムのように均等ではない。マイナスはマイナスを呼び、プラスにはプラスの要素が飛び込んでくる。一種の方向性のようなものだ。まさにこれはスピリッチャルでもなんでもない。単純な例で言えば、高級住宅地には居心地の良い雰囲気が漂っている。逆に下町でバラック的な地域には治安の悪さや不穏な雰囲気に包まれてしまう。高級住宅地の住民が排他的に見えるのは、マイナスのオーラを持った人に入り込んでもらいたくないという動物的な直感を表現したことに過ぎない。
プラス要素を引き込められるようになれば、人生において様々な事を冷静に見ることができるようになる。そして、自分にマイナス要素が近づいてきても、冷静にそれらを排除することが出来るようになる。
(心に余裕のある人にはバランスのある人が近寄る)
一定以上の資産を蓄積して、心の余裕を得られるようになったら、やはり接する人を見極めたほうが良い。それは資産ランクで相手への接し方を判断するのではなく、バランスのある人と自分の波長を合わせるようにしていくことである。そうなると、自分自身もそういった人の波長を吸収しバランスの良い人間に変わってくるからだ。
資産を蓄積していくというのは、単に守銭奴となってお金を貯め込むのではなく、自分に対してバランス感を持たせ。心の平穏を勝ち取っていくことにある。それが結果として日常生活における運気を高めることにつながってくる。
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