10年後のダウ銘柄を考察する  (各種指数分析)

ダウ銘柄における2009年と2021年の変遷について調べました。

結論からいうと、結構、変わっているぞ~。という感じです。

2009年と言えば、リーマン・ショックの真っただ中で、ダウは1万ドル近辺で推移していました。それが、2021年は3万4千ドルまで上昇しています。

単純計算をすると、12年間で、約3.4倍も値上がりをしたことになります。

では、ダウ構成銘柄の変遷はどうなっているでしょうか。


1.2009年と2021年のダウ構成銘柄

 

2009年と2021年のダウ構成銘柄を比較すると、なんと、この12年間に11銘柄が入れ替わっています。構成銘柄の約3分の1が交代していることになります。

ドラスチックな世界です。

競争の激しさが伺えます。農耕民族にはうかがい知れない世界です。


2.ダウ構成銘柄から外れた銘柄

除外された銘柄を見ていくと、以下の通りです。

AA、AIG、BAC、C、GE、GM、HPQ、PFE、T、UTX、XOM

これを見る限り、米国、いや世界を代表する企業群です。

ちょっと年をとったスター選手のような顔ぶれです。

日本企業に例えたら

BAC、C:米国の4大銀行なので、みずほ、三井住友、三菱UFJが該当します。

GM:まさしくトヨタ。

HPQ:これはNECか富士通。

PFE:武田 か アステラス製薬。

T:これは言わずもがなNTT。

UTX:航空・軍事関連だから三菱重工か川崎重工。

XOM:これは日本石油でしょう。

AA:日本軽金属かな~。

まるで、紅白歌合戦に毎年出場するベテラン歌手を見ているようです。


3.ダウ構成銘柄に加わった銘柄

この大物の代わりに、どの銘柄が新しく加わったのでしょう。

AAPL、AMGN、CRM、DOW、GS、HON、NKE、TRV、UNH、V、WBA

これを見る限り、新興のIT、金融系が多いです。

HON、WBAなどは、老舗ですが経営状態が良好な企業って感じです。

これを見ても分かるようにダウは、経営状態の悪い企業に対し、過去の栄光などお構いなしに容赦なく追い出して、経営状態の良い企業に置き代えています。

こういう傾向はわかりました。


4.2031年のダウ構成銘柄

ここで2031年のダウ構成銘柄を勝手に予想してみましょう。では、除外される銘柄というと、「経営が低迷している企業=株価の低い銘柄」となりますので、ここでは100ドル以下の銘柄としました。

100ドル以下の銘柄は以下の通りです、

MRK、INTC、DOW、VZ、KO,WBA、CSCO。

それ以外に、ここ10年間に渡って不振を極めているIBMも可能性があります。KOがダウから外される時、尊敬するバフッェト先生は存命なのかな~。

次に新しく加わる銘柄は、次世代をリードするスター企業となります。

2030年のスター業種は 仮想通貨(VISA, MasterCard etc)、 AI、データ(GAFAM)、半導体銘柄(エヌペディア? でも汎用品はアジア製)、ロボット (Alphabet?etc)、医療(United Health etc)、製薬(該当企業?)、再生エネルギー(該当企業?)

AMZN、Alphabet、NVDIAなどがこれに当てはまります。宇宙関連ではロッキードなんて会社も老舗ですが輝いています。

 そうやって、ダウ銘柄は新陳代謝を図りながら、次なる上昇波動に向かって上昇していくものと勝手に想像してみました。

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