お金持ちのサラリーマンこそ最強
〇サラリーマンの悲哀
サラリーマンの愚痴や悲哀は古今東西問わず普遍的なテーマでもある。そんなストレスから、サラリーマンを飛び出して自由になりたいと思う人は少なくない。
実際、自営業は完全な実力主義であるが、サラリーマンは個人的に実績を出しても、それがグループ、部署、会社の実績にすり替えられることは日常茶飯事である。いつの間にか何もしていない上司の功績にすり替えられて、上司だけが出世し、功績を上げた本人がなんら人事的な恩賞を与えられない。そして気の合わない奴と長時間の仕事を強いられるなどのう精神的苦痛も日常茶飯事である。
〇起業は思ったほど楽ではない
一方、自営業はサラリーマンと違い力いっぱい働けば驚くほどの高給を得ることもできるメリットがある。といっても自由で夢のような生活をおくれるとは限らない。自営業は、他人から仕事を貰わなくては生活が成り立たないので、発注者には絶対服従に近い関係になりがちで、それを拒否すれば、発注者側に足元を見られて次から仕事の発注を打ち切られる事もあり、周りが思うほど楽とは言えない。
〇サラリーマン生活を逆手に取る
サラリーマンが苦しいと思うのは、勤めている会社に様々な要求をするからである。給与、昇進、人間関係などすべてのことを会社の望んではいけない。サラリーマンは大企業になるほど給与は毎月安定的に貰え、都会の綺麗なオフィスで仕事が出来て、様々な福利厚生などの特典もついて、上手に利用すればその分だけ潜在的な収入になる。電車の定期券は土日のプライベートな事にも利用できる。こういった費用も、自腹だと意外と少なくない出費である。それだけでなく、世の中のいろいろなスキルも学び磨くことができる最高の環境である。苦しいと思うのは企業に対して過剰な期待をかけているからだ。逆手にとれば様々なり利点が見えてくる。
〇サラリーマンに必要なのはプライドを捨てる事
サラリーマンは、程度問題はあるが、大企業になればなるほど仕事の失敗や損失で生活が破綻することはない。あるのは人事評価がある程度下がることぐらいで、生活は保障されている。しかし、会社は常に社員の効率的に働かそうと競争心を駆り立てる様々な施策を打ち立ててくる。代表的なのは「出世」という飴玉である。
頑張り過ぎず。いい加減になり過ぎず。周りとの調和を保てばよい。同僚や先輩で真ん中程度の成績の人をお手本にするのが良い。未来を背負う人材になる必要はないのだ。そうすると一見厳しい仕事でも一定の割り切りができる。サラリーマンはプライドさえ捨てれば考えようによっては極楽なのかもしれない。
〇結局はお金持ちのサラリーマンにかなうものはない
自尊心が高くてこのようなプライドを捨てられない人が圧倒的多数かもしれない。しかし、大企業は終身雇用が原則であり、定年まで勤めあげられなくて会社都合なら手厚い保証がある。だからこそ、その環境を十分に楽しむことである。
とはいえ、お金がないと子供の教育費や住宅ローン、老後の備えなどに振り回され、絶えず不安な気持ちに覆われてしまう。お金さえあればこのようなの様々な不安要素に対して気にすることがなくなり、冷静な目で見ることができる。例えば、20代に1億円あれば住宅ローンなどを気にすることがなくなる。そうなると仕事は一気に趣味の領域に昇華できる。会社内のこまごまとした収入や出世を気にすることはなくなる。
どう見ても、21世紀はお金持ちのサラリーマンがもっとも幸せの果実を勝ち取る世紀に突入したようだ。
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