AI革命は両刃の剣
(目まぐるしい科学技術の進歩)
科学技術の飛躍的な発展により、人々の生活はより高度にそして快適になった。しかし、これら発展は人間の作業を簡便化する役割が大半だ。例をあげれば、車や飛行機、テレビ、ラジオ、コンピュータなどで、さらにこれら製品を作るための画期的な大量生産方法や生産設備、農業においては食糧増産の化学肥料となどで,大衆の均一性に対し生産性を高めるものである。
(科学技術は人類の感情コントールにまで踏み込んでいない)
これから更なる発展を促すためには、人のもつ闘争本能や感情などの多様性制御を促すツールが必要になる。
そもそも人の才能は均一ではない。例として、教育において40人クラス全員に東大目指した学力をつけさせる。スパルタな練習でプロ野球選手やサッカー選手を目指させる。こういった取組のもとで、どんなに頑張ったとしても東大合格、プロ野球選手になれるわけではなく、才能格差に対する社会の答えは曖昧なままとなっている。
さらに能力が均等であっても、パーレートの2:8法則に従って活躍できる人と出来ない人に分かれてしまう。蛇足だが、組織内では上り詰めるためには、大抵の場合、実力ではなく、特定の人に気に入られる裁量の側面が大きい。そこには実力とは異なる世界が横たわっている。
(AIによる人の管理という革命)
AIの発展は著しい。2030年を超える頃には、AIは産業のあらゆる箇所で活躍するようになるだろう。企業活動にもAIが活躍する時代が来て、はじめは人の仕事を代替することからスタートするが、これらが一段落するとAIが人を管理する時代に到達するであろう。これによって人の好き嫌いで決まっていた人事に対しメスが入る可能性もある。初めからうまく行くわけではないが、会社という組織の在り方に革命を起こす潜在性を秘めている。具体的には、各個人の作業報告をAIが評価し、さらには昇進候補者もAIが素案を作り、関係者の評価を組み合わせながら決めていく。社長人事も株主からの要望でAIが候補者を選定する時代も同じだ。。
ただし、小学校の学業評価などは難しく、子供の成長を考えるとあいまいな評価も必要な場合もある。
AI機能の弱点
AIを教育するのは人間である。AIが判断する物事の善悪は教育者の思想に基づく。AIに判断をさせた場合、教育の仕方が偏向的だと、人間以上に精巧に判断するが、結果として間違った方向に結びつける危険性あるからだ。
あと、10年も経つとAIの暴走を止めるべく、AI教育に対する倫理規定などが議論されたり、様々な導入に対して規制をかけられる可能性もある。
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