ヒューマノイドとの恋愛の現実味(近未来予想)
1.結婚が遠くなり果てた
SNSの普及によって、若い層になればなるほど、コミュニケーション能力も低下し、男女の恋愛がそもそも困難になった。会社や公の場所での求愛行動も一歩間違えばセクハラになってしまう。昭和と違い私生活において男女の交際のチャンスは激減している。
そもそも男女の恋愛はロマンチックとは程遠く、お互いの見栄と社会的な拘束の側面が強い。恋愛における「付き合う」という行為は、双方がとにかく異性と付き合いたいという衝動にすぎず、いわば恋愛をしていることに対する他人へのマウンティングや自己陶酔の側面が強い。ところが今の時代は、ただひたすら自分本位な気持ちが先行し恋愛がスムーズに出来なくなった。結婚相手に対しては、スペック偏差値、容姿、自分の性格の合う人などの要求を臆面もなくしてくる。これでは、相手側も疲れ果てて、途中で頓挫する。
そういった点では、スポーツやなんかで成功した者や総合商社などの超一流企業に勤めている人は、相手側からみた基礎的なスペック条件が満たされるので、純な気持ちでの交際に発展し、結婚までスムーズに進む可能性が高い。
2.「一生独身」という選択肢
ほんの50年前なら30歳前の女性が独身でいると、それだけで世間的に非常に肩身の狭い生活をおくったものだ。このため、適当な人をみつけてとにかく結婚しなければいけない社会的圧力が強かった。男の方は、40歳近くなって独身でいるとどこかに問題や欠陥があるのではと勘繰られたりした。結婚するということは、適齢期になったら当たり前にしなければならない儀式に近かった。ところが今の時代、女性が社会進出化したことで結婚が社会通念上の義務ではなくなり、選択肢の一つに変化した。このため、男女とも自分の理想の相手を求め続けてしまい、かつてのような妥協を忘れてしまった。そのようなミスマッチのまま年齢を重ねていくうちに結婚を半分あきらめ、一生独身でも良いという気持ちに変化し、独身が増え続けている。
3.ヒューマノイドによる恋愛革命
男女とも本当はいつの年齢になっても恋愛や結婚はしたいのである。ただし、それは自分自身に都合の良い条件つきだが。そんな事が近未来では現実のものになってしまうかもしれない。それはヒューマノイドロボットの誕生である。自分好みの顔、スタイル、そして性格にカスタマイズする。そうなると、男女ともにヒューマノイドであるが一流のアイドルや女優や男優とそん色のない美男・美女との恋愛が出来るようになる。まるで、自分自身がトレンディドラマの主人公になったような錯覚にさえ陥るかも知れない。そうなると、いろいろな事に気を使わなくていけない生身の人間との恋愛など出来なくなる。もしかしたら、進歩的な米国の民主党員や西欧の左翼議員が先導し、結婚制度すら変えてしまうかもしれない。それでも子供は必要だということで、出産は見ず知らずの理想的なハイスペック男性の精子を体外受精して出産する。それをヒューマノイドと一緒に育てる。
男性の場合は、代理出産してもらうか、金持ちなら多額な報奨金を条件に、体外受精を条件に代理出産ではなく、対象女性本人に産んでもらうことすら現実味が帯びてくる。
4.ヒューマノイドロボットの恋愛・結婚革命
少子高齢化でこれからロボット需要が爆増する。その過程で幾度もの技術革新を起こして、ロボットも無機質な形状から次第に人間に近くなってくる。試行錯誤を繰り返して、タイムラグはあるが30年もすれば、ヒューマノイドロボットは限りなく人間と近くなっているのは間違いない。
バーやカフェの店員、イベントコンパニオン、アナウンサーの容姿は商売品なので企業が特注で作り上げたものとなる。その容姿を知的財権を行使することで真似られないようにする。特にアナウンサーなどは多額のお金をつぎ込まんで、妥協を許さない精巧な美貌やスタイルにするため、金持ちたちがお金に糸目を付けずに購入を希望するようになる。
さらに金持ちの老人男性は、自分好みの様々な美女ロボットを特注で作らせて、大豪邸で大奥のような生活をするようになる。お金をふんだんにかけているので、肌は人肌とほとんど変わらない素材で作られており、本物の人間と同じ触感を得られる。中の機材も軽量で柔らかい合成金属なので、体重も生身の女性と同じで、抱いても人と同じような柔らかさを実現し、ベットで本物の人と同じような添い寝すらできたりする。
そういった時代が到来するのは間違いなく、ヒューマノイドの進化は、人間の根源にある本能にすら革命を起こすことになる。
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